変幻 自在
土作りからの長い道のりは至って原始的。
原土の沼にハマってしまったのでそれは仕方のないこと。
土をひたすらに石で叩いて作った月面のような「チャパティプレート」
焼くたびに色彩を変える不思議な釉薬の「蘭彩プレート」
新しく作ったルチール釉は、土によってその表情を変える。
素朴でもあり華やかでもあるエキゾチックな釉薬だ。
「ユラギボウル」
古代の紋様をイメージした箸置き
昔からひたすら描いてきた紋様。
手が進むままに、設計図もないまま石膏板に削り込む。
コロナ禍で活躍のカトラリーレスト
木片で作られた偶発的「紋様プレート」
窯変した茶碗は煌めきを帯びている。
「銀河の歪み茶碗」
「土作りから焼き上がりまで
独自の手法でkobayashiは制作している
数十種類を超える釉薬の塗り重ねは
作品の景色に自在に変化を与える
さらに特殊な焼成により
ケミストリックなものへとなる。
今回の個展で、原土へのこだわりとジャジャ馬馴らしは
陶幻郷に達したようだ。
待ち焦がれた4年ぶりの企画展、
窓を開け放ち、フルオープンでみなさまをお迎えしたい。
かまくら白萩」
Shirahagi Presents vol.10
小林敦 陶展
2022.11.26(土)~28(月)
10:30-18:00 最終日10:00-16:00 会期中作家在廊
会場/ギャラリーやまご
鎌倉市小町2-2-10(鎌倉駅徒歩3分)
土砕きからオリジナルの土を制作
ロクロ成形
釉薬掛けと乾燥
花器になったりオブジェになったり、完成図なき土の塊。